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「SDGsは勉強するだけではなく行動できる」―子どもたちへ伝えたい思い


株式会社三菱UFJ銀行 トランザクションバンキング部

今﨑 優子さん


実施プログラム:おしえて!SDGs!


2021年12月9日、株式会社三菱UFJ銀行様と、兵庫県芦屋市の子どもたちに向けて「おしえて!SDGs!」プログラムをお届けしました。プログラム終了後、今回の感想や当団体との協働についてご担当者の今﨑優子さんにお話をうかがいました。


-数ある団体の中で、放課後NPOアフタースクールを協働先として選んだ理由は何でしょうか?


以前、放課後NPOアフタースクール主催のオンラインイベントに参加したことがきっかけでした。放課後の過ごし方によって教育格差が出るということを、本を読んだりして知っており、放課後支援をしたいと考えていました。


子どもが生まれてから、子どもの教育は面白いと思うようになり、もっと体験学習をさせたいと感じたと同時に、他の子どもたちの教育も気になるようになり、社会貢献をするのならばこの分野でしたいと思っていました。


子どもの経済格差と今言われていますが、そこには文化的な格差みたいなものがあるのではないかと考えています。子どもたちはこれからの日本の大事な存在なので、そういうところから変えていきたい、その一つとして小学生向けのプログラムをやってみたいと思い、放課後NPOアフタースクールと協働することを決めました。


-なぜ「おしえて!SDGs!」プログラムを選んだのですか?


今回社員先生として登壇いただいた海洋研究と海洋保護の取り組みをしているタラ オセアン ジャパンの事務局長・パトゥイエ由美子さんのことは、『マイクロプラスチック・ストーリー』という映画の関連で以前から知っていましたが、子ども向けに講演されていたことを知り、今回のプログラムにご参加いただけないかお声がけしました。


『マイクロプラスチック・ストーリー』は子どもたちが自分で学んで自分で行動を起こすという点が非常に印象的です。「SDGsは勉強するもの」というイメージがありますが、そうではなく「行動できる」ということを子どもたちに伝えたいと思いました。


今回のテーマに関しては、「おしえて!SDGs!」と「仲間と一緒に○○の謎を解け!」の2つのプログラムの選択肢がありましたが、「おしえて!SDGs!」の方がわかりやすく、登壇されるパトゥイエさんもお話しやすいのではないかと感じて選びました。


-当日の子どもたちの反応・様子をご覧になっていかがでしたか?


今回のように少人数で学ぶのが良いと感じています。参加する子ども全員が発言できることで、声が大きくない子にも発言できる機会があるのは大切だと思いました。


プログラム実施後、子どもから「将来はCAになろうと思っていたが、タラ号の人(タラ オセアン ジャパンの科学探査船タラ号の乗組員)になろうかなと思いました」という感想も出てきて面白かったです。



-実施した感想を教えてください。協働前に想像していたものと比べていかがでしたか?


驚くほど入念に準備されていて、感銘を受けました。非常に丁寧にスライドを何度も何度も作り込み、台本も作っていただいて、最後には報告書をまとめていただいたことが良い意味でのサプライズでした。しっかり準備されているからこその結果だと感じました。


自分たちが本業としてやっていることはなんとなく相手もわかっているというベースで話してしまうので、「子どもたちにわかりやすく伝える」「内容を詰め込み過ぎない」など、放課後NPOアフタースクールならではの視点をいただき、間に入ってもらってすごくよかったと思います。


プログラムも枠があるので、その中で変えられないものも多いのかなと思っていましたが、パトゥイエさんや私の意見を取り入れ、柔軟に変えていただきました。


-またこのようなプログラムを実施してみたいと思いますか?


1回1回は少人数でも良いと思っていますが、こういうプログラムを他の小学校や他の地域にも届けるなど、もう少し横展開していきたいですね。同じプログラムであれば、そこまで手間暇かけずにできるため、そういう意味では今回の1回だけではもったいないと感じました。


低学年と高学年、一緒にやれるところと別々に取り組むところなど、うまく役割分担できればよいと思います。『マイクロプラスチック・ストーリー』の映画も小学5年生ぐらいの子どもが出ているので、国が違ってもこういう取り組みがあるということを伝えられればと思いました。


-ありがとうございました。


当日のプログラムの様子はこちらから

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